アロハ　フロム　たかこ　です

ハワイも11月終わりに近づくと街中が

クリスマスムードに包まれます。

ワイキキの大きなツリーやホテルの豪華なデコレーション、

大きな商業施設ビル、高級コンドなどは毎年の名物ですが、

実はその裏には、本土から「本物のパインツリー」を

取り寄せるための、かなり大変な準備があるのをご存じでしょうか。

ハワイでは本物のクリスマスツリーに使われるパインツリー

（モミの木）が育たないため、

大手は１年前からアメリカ本土のサプライヤーに

木の種類やサイズを予約注文します。

特に背が高く、枝ぶりがよく密度のある

“完璧な形”のツリーは非常に人気で、

地区の銀行や大手企業のビルのロビーがこぞって狙うため、

まさに争奪戦。良い木を確保するには、

早めの予約が必須なのです。

予約が済むと、11月に入ってから本土で伐採

準備されたツリーがコンテナ船でハワイへ輸送されます。

到着後は冷蔵コンテナのまま運ばれ、

各ビルやホテルに配送されます。

私たちのコンドミニアムでも、

毎年11月の終わりにロビーへ巨大なクリスマスツリーが届きます。

ところが今年はちょっとしたハプニングがありました。

なんと、私たちのコンドに予約していたツリーを

サプライヤーが間違えて別のビルに届けてしまったのです。

急遽サプライヤーが代わりの木を手配してくれたのですが、

それがなんと—— 予定より少し背が高く、

質も同等以上の約3メートル70センチの立派なツリー！

結果的にとても美しいツリーが届き、

ロビーが一気に華やかになりました。

実は本物のクリスマスツリーは、

設置してすぐに飾り付けをするわけではありません。

枝が移動の揺れで広がりきっていないため、

最初の2〜3日はそのまま置いて落ち着かせる時間が必要。

この「枝が自然にしなるのを待つ」工程を経て、

ようやくデコレーションの準備が整います。

昨日からは、毎年の特別なデコレーション業者が

ツリーとロビー全体の飾り付けを開始しました。

巨大ツリーともなると、ライトを巻くにも

装飾を飾るにもかなりの時間と人数が必要です。

　　　　　　　　　　　　　　1日では終わらない

　　　　　　　　　　リースやロビー周辺の飾りも含めて2〜3日がかり

　　　　　　　　　数人がかりで細かいバランスを整えながら仕上げていく

まさに職人の技。ツリーが少しずつ華やぎ、

ロビー全体がホリデー気分に包まれていく様子は、

見ているだけでワクワクします。

私たちのコンドに届くツリーはオレゴン産のパインツリー。

この木は香りがとてもよく、

私は毎年この香りを楽しみにしています。

ロビーにふわっと広がる爽やかな森の香りは、

まるでハワイにいながら深い森の中にいるようで、

静かに「今年もクリスマスが来たんだなぁ」

と感じさせてくれます。

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これが今日のお知らせとお話でした。

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